予防接種（インフルエンザなど）

インフルエンザ

インフルエンザは毎年冬場に流行する感染症で、インフルエンザウイルスに感染することによって引き起こされます。
主な症状は38℃以上の発熱や頭痛、咳、鼻水、鼻詰まり、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などが挙げられ、特に小児や高齢者、他の病気等によって免疫力が低下している場合には重症化することがあるため注意が必要です。小児の場合は中耳炎やけいれん、稀に急性脳炎などを引き起こすことがあります。また、高齢者や免疫力が低下している場合は、肺炎を引き起こすことがあります。

インフルエンザワクチン	4,000 円（税込）

ワクチン接種で予防

インフルエンザは例年冬場になると流行する感染症で、毎年型が変わるため、予防のためにはワクチン接種も毎年行う必要があります。

インフルエンザワクチンの
接種タイミング

インフルエンザワクチンは、接種から効果が現れるまでに2週間ほど要します。例年、インフルエンザが流行するのは12月〜翌年3月のため、接種は流行前の11月までに行うことをお勧めします。なお、ワクチンは一回の接種で約5か月間効果が持続します。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、様々な風邪症状を引き起こす感染症です。主な感染ルートは飛沫感染や接触感染ですが、近年ではエアロゾル感染も主な感染ルートの一つと考えられています。
主な症状は、38度以上の発熱や頭痛、咳、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、全身倦怠感、食欲減退などですが、中には嗅覚障害や味覚障害を引き起こすこともあります。また、重症化すると肺炎を併発することもあり、特に高齢者や病気等によって免疫力が低下している方、高血圧や糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの基礎疾患をお持ちの方は注意が必要です。一方、小児の場合は重症化するケースはあまりありませんが、稀にけいれんを起こすことがあります。

新型コロナウイルス感染症	16,500 円（税込）

ワクチン接種による予防

新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと同様に毎年少しずつ型を変えながら流行します。そのため、予防にはワクチン接種も毎年定期的に行う必要があります。ワクチンを接種しておくことで、感染の予防だけでなく重症化や感染後の後遺症を予防することも可能です。

肺炎球菌

肺炎球菌とは、肺炎を引き起こす最も多い原因となっている細菌です。肺炎は高齢者の死亡原因の中でも常に上位に位置している病気で、成人の肺炎患者の20～40％は肺炎球菌が原因と報告されています。また、肺炎球菌は肺炎だけでなく、中耳炎や敗血症、髄膜炎などを起こすこともあります。
肺炎は、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくことで発症や重症化を予防することが可能です。特に小児や高齢者、病気等で免疫力が低下している方は発症や重症化のリスクが高くなるため、積極的に肺炎球菌ワクチンを接種するようにしましょう。

肺炎球菌ワクチン（成人）	9,000 円（税込）

肺炎球菌ワクチンは5年以上の間隔

で接種しましょう

肺炎球菌ワクチンは一度接種すると５年間効果が持続するため、接種頻度は5年に1回となります。また、肺炎球菌ワクチンは一年のいつでも接種することが可能です。接種する際には、次回の接種に向けて接種日をお薬手帳などに必ず記録しておくようにしましょう。
また、肺炎球菌ワクチンを接種すると稀に患部の赤みや痛み、筋肉痛などの副反応を起こすことがありますが、ほとんどは5日以内に自然消失します。5日以上症状が持続している場合には、すぐに当院までお申し出ください。

成人用肺炎球菌ワクチンの接種を

受けた方が良い方

帯状疱疹

帯状疱疹とは、身体の片側に帯状の発疹が現れる感染症です。主な原因は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染で、子どもの頃に水ぼうそうを発症した際にウイルスが体内に長期間潜伏し、加齢や病気などによって免疫力が低下した際に、ウイルスが再活性して帯状疱疹を引き起こします。一般的に50歳を超えると発症率が向上し始め、80歳を超えると約30%の確率で発症します。

帯状疱疹を発症すると痛みや赤みを伴った発疹が胸部や腹部に現れますが、中には頭や顔に現れることもあります。帯状疱疹後にピリピリする痛みが長期間にわたって残ってしまうことがあったり、顔に症状が現れた場合には顔面神経痛や目や耳に障害を引き起こすなどの後遺症を残したりすることもあります。できるだけ帯状疱疹にかからないように予防接種を行うことがとても大切です。

帯状疱疹ワクチンを接種することで帯状疱疹の発症や重症化を予防することが可能です。特に発症率が向上し始める50歳を超えたら、積極的にワクチンを接種するようにしましょう。

ワクチンで予防

帯状疱疹は、帯状疱疹ワクチンによって発症の予防や重症化を予防することが可能です。帯状疱疹ワクチンには以下の2種類があり、それぞれ効果やかかる費用が異なります。

帯状疱疹　生ワクチン
(弱毒水痘ワクチン)

弱毒水痘ワクチンは、小児が接種する水痘ワクチンと同じものです。日本では2016年から認可され、接種すると帯状疱疹の発症率を5年間で約50%、後遺症の発症を約66%低下させることができます。

弱毒水痘ワクチン	9,500 円（税込）

帯状疱疹　不活化ワクチン
(シングリックス)

シングリックスは帯状疱疹専用のワクチンで、弱毒水痘ワクチンよりも高い予防効果が期待できます。報告では、シングリックスを接種すると帯状疱疹の発症率を10年間で89〜97％低下させることが可能です。ただし、シングリックスは予防効果が高い分、弱毒水痘ワクチンより費用は高額となります。また、シングリックスは2回接種する必要があります。

シングリックス	23,000 円（税込）

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することで発症する病気です。特に乳幼児はB型肝炎ウイルスの排除が難しく、放置すると肝硬変や肝臓がんへと進行する恐れがあります。

B型肝炎は、ワクチンを接種することで感染や重症化を予防することができます。また、子どもの頃にワクチン接種をしておくと、大人に比べて抗体を獲得しやすい特徴があります。

なお、B型肝炎ワクチンは平成28年(2016年)10月（2016年4月1日以降に生まれた方）より生後2〜1歳まで定期接種の対象となり、公費によって接種が可能です。対象年齢を過ぎると全額自己負担となりますので、生後すぐに接種されることをお勧めしています。
また、医療従事者やご家族にB型肝炎の方がおられる方なども接種をお勧めます。B型肝炎ワクチンは3回接種が必要です。

B型肝炎ワクチン	7,000 円（税込）