- 大腸ポリープとは
- 大腸ポリープができる原因
- 大腸ポリープの予防
- がんになりやすい大腸ポリープとは?
- 大腸ポリープの症状
- 当院での大腸ポリープ検査・日帰り手術
- 大腸ポリープの治療
- 大腸ポリープ切除後のお食事
- 大腸ポリープ切除のご予約について
大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、大腸の粘膜に発生する「盛り上がったできもの」である隆起性病変の総称です。多くは良性ですが、悪性の場合もあります。大腸がんの多くは良性の大腸ポリープが癌化することで発生しますので、良性の大腸ポリープは大腸がんの芽とも言えます。大腸ポリープの形状は平坦なものから隆起しているものまで様々なタイプがあります。
「腫瘍性」・「非腫瘍性」の大腸ポリープとは
大腸ポリープには腫瘍性と非腫瘍性の2種類があり、80%は腫瘍性です。腫瘍性の形状は平坦なものや隆起したもの、陥凹しているものがあり、ほとんどは腺腫という良性腫瘍ですが、中には大腸がんが含まれます。一方、非腫瘍性のポリープの多くは炎症性ポリープと過形成性ポリープです。
大腸ポリープができる原因
大腸ポリープができる主な原因として、脂分の多い食事習慣や運動不足、過度な飲酒、喫煙などの生活習慣の乱れが挙げられます。また、遺伝的要因も関与していると考えられており、血縁者に大腸ポリープや大腸がんの罹患者がいる場合は、いない場合に比べて発症率が2〜3倍になると報告されています。
以下は、大腸ポリープを引き起こす主な原因です。
- カロリーの高い食事
- 過食
- 肥満症
- 過度な飲酒習慣
- 喫煙
など
大腸ポリープの予防
大腸ポリープの予防には、食事習慣の改善や適度な運動習慣が効果的です。食事では高カロリーなものや脂分が多いものは避け、野菜や食物繊維、果物類などを積極的に取るようにしましょう。運動習慣としては、軽めのウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。
一般的に大腸ポリープや大腸がんは40歳を超えると発症率が向上します。大腸ポリープの早期発見には大腸カメラ検査が最も有効です。そのため、40歳以上の方は定期的に大腸カメラ検査を受け、常に自身の大腸粘膜の状態を確認しておくことが大切です。
がんになりやすい
大腸ポリープとは?
大腸ポリープの多くは良性ですが、放置するとサイズが大きくなって悪性化するケースがあります。悪性化する確率は、5ミリ未満の場合で0.6%、6〜9ミリで7%、10〜19ミリで24.6%、20ミリ以上で35.8%と報告されています。そのため、サイズが小さいポリープであっても早めの切除が望ましいです。
大腸ポリープの症状
大腸ポリープの多くは、過形成性ポリープと腺腫性ポリープで、80%以上は腺腫性ポリープです。大腸ポリープは初期の段階では自覚症状はないため、大腸ポリープを発見する方法は大腸カメラ検査しかありません。
健康診断の便潜血検査等で偶然発見されるケースもありますが、大腸ポリープは便潜血検査ではひっかからないことも多いため、大腸がんの芽である大腸ポリープを早期に発見するためには、症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることが大切です。
当院での大腸ポリープ検査・
日帰り手術
大腸ポリープの早期発見には大腸カメラ検査が最も有効です。大腸カメラ検査とは、内視鏡スコープを肛門から挿入して、大腸粘膜の状態を直接観察することができる画像検査です。また、検査中に大腸ポリープが発見された場合には、そのまま大腸ポリープ切除を行うことも可能です。
以下の項目に該当する場合には、できるだけ早めに大腸カメラ検査を受診するようにしましょう。
- 便潜血検査や大腸CT検査で異常を指摘された方
- 健康診断や人間ドックで異常を指摘された方
- 過去に大腸ポリープや大腸がんの既往歴がある方
- 血縁者に大腸ポリープや大腸がんの既往歴がある方
大腸ポリープの治療
大腸ポリープは、サイズや形状によって最適な治療法が異なります。以下は、代表的な大腸ポリープの切除治療法です。
- ポリペクトミー
- 内視鏡的粘膜切除術(EMR)
大腸ポリープの切除方法
ポリペクトミー
ポリペクトミーとは、スネアと呼ばれる金属製の輪っかを使用し、大腸ポリープを切除する方法です。輪っかをポリープに引っ掛け、締め付けて除去します。当院では大きさが10ミリ以下のポリープに対して日帰りでの大腸ポリープ切除を行っています。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
内視鏡的粘膜切除術(EMR)とは、大腸粘膜の下層に生理食塩水を注入して大腸ポリープを持ち上げ、スネアに高周波電流を流し、ポリープを切除法です。当院では大きさが10ミリ以下のポリープに対して日帰りでの大腸ポリープ切除を行っています。
大腸ポリープ切除後のお食事
大腸ポリープの切除手術を行った場合には、しばらくの間は消化に良い食事を心がけるようにしましょう。一般的に切除後1週間ほどは食事メニューには気を配るようにし、刺激物や飲酒はお控えください。
| お勧めの食品 | おかゆ、ご飯、素うどん、スープ、パスタ、豆腐、卵、チーズ、脂分の少ない肉・魚、柔らかく煮込んだニンジン・大根、プリン・ゼリーなど |
|---|---|
| 避けた方が良い食品 | 揚げ物類、生野菜・果物、海藻類・豆類・ひじき、薬味・辛いものなどの刺激物、アルコール類など |
大腸ポリープ切除の
ご予約について
大腸カメラ、ポリープ切除は、受診でのご予約か電話予約にて承っております。
いずれも、検査前日と当日に下剤を内服していただく必要があるため、下剤のお渡し・説明のために検査日前日までに当院を受診していただく必要がございます。
※同日に胃カメラ検査をご希望される場合は、お申しつけください。

