げっぷが止まらない

げっぷが止まらないとは

げっぷは、食事等の際に胃に溜まった空気が胃から逆流して口から排出される生理現象です。一般的には食事の後や炭酸飲料を飲んだ後などに多く出ますが、無意識に空気を過剰に吸い込み過ぎた時や、ストレスの蓄積、胃腸の働きの低下などが原因で出ることもあります。
食後ではないのに慢性的にげっぷが多く出る場合には何らかの病気が関与している可能性もありますので、できるだけ早めに当院までご相談ください。

げっぷが止まらない原因

げっぷが出る原因には、以下のような様々なケースがあります。

げっぷが止まらないとき、
考えられる胃腸の病気

げっぷの検査

生活習慣の乱れが
げっぷの原因に？

げっぷが多く出る原因には様々なケースがありますが、その一つが生活習慣の乱れです。特に慢性的な睡眠不足や過度なストレスの蓄積は、胃腸の働きを低下させ、げっぷを誘発し、逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患を引き起こすことがあります。特に逆流性食道炎や機能性ディスペプシアは、睡眠不足やストレスの蓄積との関連が強いため、注意が必要です。

一般的に熟睡中はげっぷは出ませんが、眠りが浅いと睡眠中にもげっぷが出るようになり、その反動で更に睡眠が妨げられるという負のサイクルに陥ります。また、過度にストレスを蓄積すると無意識のうちに過剰な空気を吸い込んでしまう空気嚥下症を引き起こして、睡眠中に多くのげっぷが出るようになり、更に睡眠の質を低下させてしまう恐れもあります。

げっぷの原因が消化器系の器質的異常ではない場合には、生活習慣を見直すことがげっぷの改善に効果的です。

げっぷの対処法

以下は、効果的なげっぷの対処法です。

上記のような取り組みを行っても十分な改善が見られない場合には、一度当院までご相談ください。

げっぷが臭いのはなぜ？

腸の機能が低下していたり、便秘が長期間続いたりすると、排泄されない便が腸内にたまり、おならのような臭いげっぷが出ます。
また、逆流性食道炎を起こしていると、胃酸や胃の内容物が逆流を起こした際に、胃酸のような臭いを伴うげっぷが出ることもあります。

胃がんとげっぷは関係ある？

胃がんの症状の一つとして、げっぷが出やすくなる場合があります。これは胃がんにより、胃の通り道が狭くなり、食べ物や胃液などが胃に溜まりやすくなることが原因です。特に、食後に胃酸臭を伴うげっぷが多く出る場合や、げっぷとともに胸焼けなどの症状を併発している場合には、胃がんがないか調べる必要がありますので、早めに当院までご相談ください。

げっぷが増えたのは
更年期のせい？

女性が更年期を迎えると、げっぷが多く出ることがあります。更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下し、これによって脳内の神経伝達物質であるセロトニンの働きも低下します。セロトニンの働きが低下すると、自律神経である交感神経と副交感神経の切り替えに異常をきたすようになり、胃腸の働きの低下や呑気症、胃酸の逆流などを引き起こしてゲップや胃もたれ、胸焼け、吐き気といった症状が起こりやすくなります。

ただしげっぷが多く出る原因には、これ以外にも様々なケースがありますので、自己判断せずに一度医療機関を受診するようにしましょう。